里子はタダで使える労働力

gladiolus2009 による 7. グラジオラスの場合 への投稿 (7. グラジオラスの場合)
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2009-07-30 23:49:22 | グラジオラスの里親宅体験記

私がS宅に連れて行かれたのは、小学校4年と5年の間の春休みだった。

S宅は市街にある2階建ての家で1階は小さな工場になってた。
典型的な町工場だった。

私は多くの時間を、その工場で過ごしたわ。

熱い鉄板の上に輪状のゴムをならべる。
しばらくすると熱でゴムがやわらかくなる。
やわらかくなったゴムに樹脂や金属の芯を押し込む。
それが私に与えられた仕事だったの。

仕事をするときは軍手をしてたけど、
うっかり鉄板に触れてしまって火傷するのはしょっちゅうだった。
慣れるまでは手や腕に火傷がたえなかった。

火傷をしても手当てなんかしてもらえなかったわ。
氷水やアイスノンで冷やすことさえ許してもらえなかった。
どんなに痛くても、仕事の手を休めてはいけなかったの。

何時間も立ちっぱなしで延々と単純作業をしていると、
時の流れをひどく緩慢なものに感じる。
もう30分くらい経っただろうかと時計を見ると、
まだ5分しか過ぎておらずガッカリするのはザラだった。

S宅には私のほかに2人の里子がいた。
高校1年生と中学2年生の女の子で、
ふたりとも10歳前後でS宅に来たらしい。

彼女たちは慣れた手つきでテキパキと仕事をこなしていた。
まず、ゴムが重ならないよう鉄板いっぱいに隙間なくならべる。
端から作業を始め、3分の1くらい終わったら、空いたスペースにまたゴムをならべる。
そうやって鉄板全体を3等分にして作業をすると時間のロスがない上、
ゴムがちょうどいい具合にやわらかくなり、効率よく数をこなせる。

効率よく数をこなすこと──それがなによりも重要だったの。
里子たちにはノルマが課せられており、ノルマを達成できなければ、
休むことも食事をとることも座ることも許されなかった。
夜9時まで工場に残され、ずっと立ちづめで働かされる日もあった。

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コメント
  1. gladiolus2009 より:

    Unknown (ミヤ)
    2009-07-31 01:28:20

    私は、実父から性的虐待を受け、他人はおろか、母からも助けてはもらえなかったものです。。。

     自分の過去を考えてもそうだけど、グラジオラスさんのブログを読んでいると、最悪で、卑怯者の人間って、他にもたくさんいるんだなぁと思いました。

     その裏には、不幸な境遇で、苦しむ子供達って、今もたくさんいるのでしょう。

     どうしたら助けられるのでしょうね・・・。

    実親と里親の違いはあれど (グラジオラス)
    2009-08-01 10:51:39

    こんにちは。
    ミヤさんのブログを拝見しました。
    里親にとって里子は他人だから、レイプしても虐待しても心が痛まないのは当たり前だけど、
    実の子を性的虐待する親はケダモノとしか言いようがありません。

    ミヤさんのブログの「虐待されてる子どもが助けを求めるのは危険すぎる」という記事、
    読みながらウンウンうなずいてしまうと同時に、とても切なくなりました。
    虐待された経験のない人には、そのリスクがわからない。
    だから安易に「学校の先生に相談しろ」とか的外れなことを言う。
    本当にどうすればいいのでしょう・・・

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