里親の膝から突き落とされて

gladiolus2009 による 4. kent の場合 への投稿 (4. kent の場合)
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2009-08-05 21:26:43 | kentの里親宅体験記

何時かはっきり覚えてないが、まだ幼稚園の頃。

僕は床に絵本を置いて、頁をめくってた。
字は読めなかったが、機関車トーマスの絵本だった。

「kent、いらっしゃい、ママが読んであげるわ」

里母に呼ばれた。
僕は絵本を持って、彼女の居るソファに向かう。
彼女は膝の上に僕を、乗せた。

僕は緊張して、彼女に触れないよう身を縮ませる。

彼女は僕に腕を回し、深く座らせようとした。
僕は、彼女と密着するのが、嫌だった。
出来るだけ接触面積を小さくする為、背を丸め、ぎゅっと体を硬くする。

上の空で、彼女が本を読む声を、ほとんど聞いてなかったと思う。
早く終わって欲しかったと思う。

突然、彼女は僕を膝から突き落とした。
僕はテーブルに頭をぶつけて、床に転がる。

ぶつけた頭が切れて、血が流れた。
絨毯の上に、ぽたぽた、血が落ちる。
僕はパニックになって、泣き叫んだ。

その場から、いつの間に、里母は消えた。
彼女が出て行った事に、僕は気付かなかった。

どれくらい時が、過ぎたのか。
ほんの数分かも、知れない。
もっと長いかも、知れない。

玄関が開く気配に、ビクリとした。
足音が、リビングに、転がり込んで来た。

「あなた、あなた、kentちゃんが大変よ!」

里母は叫んだ。
その腕が伸びて来た。
僕は怖くて、泣きながら後退り、手足を振り回した。

後ろから誰かに、抱き上げられようとして、僕は再びパニックになった。
泣き叫んで、捕まるまいと暴れた。
パニックになった僕は、里父と里母の区別が、つかなかった。

誰でも同じ、だった。

彼らは、泣き叫ぶ僕を抱き抱えて車に、乗せた。

頭の傷は、出る血の量は多いが、深くなかった。
数針縫う怪我で済んだ。

病院から帰る車の中、僕は泣きやんでたが里母に背を向けて、車の窓に貼り付いていた。

「私が悪いの、私のせいよ、ほんの十分位、この子を一人にして大丈夫と思ったの。私が一緒に連れてけば、こんな事に成らなかったのに。。」

里母が里父を迎えに行く間、僕は留守番してた事になってた。
留守番中、一人で怪我した事になってた。
里母は自分を責めるような事を言い、里父は彼女を庇ったり、慰めたり、してた。

僕は黙って窓の外の、流れては過ぎる風景を、じっと見ていた。

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