里親宅で初潮を迎える里子の憂鬱

gladiolus2009 による 7. グラジオラスの場合 への投稿 (7. グラジオラスの場合)
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2009-08-07 21:00:27 | グラジオラスの里親宅体験記

注意:この記事には、女性特有の問題を含む記述があります。
不快に思われる方は、読まないほうが賢明です。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 

私は小学校6年生で初潮を迎えたの。
学校で気付いて、保健室に行ってナプキンをもらったけど、
放課後、S宅に向かってトボトボ歩きながら、これからどうしようかと考えていた。
下半身全体が重く、おなかがシクシク痛かった。

里親には話せなかった。
帰宅してしばらくすると、中学生の里子・サトミちゃんが帰ってきたけど、
サトミちゃんはなんとなくとっつきづらくて相談する気になれなかった。
高校生の里子・マリちゃん(仮名)の帰宅を待って、打ち明けたわ。
マリちゃんも私に特別やさしかったワケではないけど、
里親やサトミちゃんよりは話しやすかったの。

「“お母さん”に言ってナプキンをもらってきなよ」と、マリちゃんは言った。
「マリちゃんは持ってないの?」と私。
「1個しか持ってないんよ、あんたにあげたら私の分がなくなる」

高校生の女子が予備のナプキンを1個しか持たされていなかった。
そのこと自体、大人になった今になってみれば「ヒドイ」と思えるけど、
当時の私にはS夫人に話すしか選択肢が残されていなかった。

S夫人は露骨にイヤな顔をしたわ。

「まったく、あきれたもんだね。
ロクに働きもしないクセにメシ食らうのだけは一人前だからさ」

彼女はナプキンを2個くれた。
その態度や表情は険悪で、私は悪いことをしたような罪悪感でいっぱいになった。
とてもじゃないけど、おなかが痛いとは言いだせない雰囲気だった。

それ以来、生理のときは本当に憂鬱だったわ。
S夫人は一度にナプキンを1個か2個しかくれなかったから、
なくなるたびにもらいにいくのも憂鬱だったし、
生理痛がひどくても仕事を休むことは許されなかった。
寝ているあいだに寝具を汚してしまって、朝からキツく怒られたこともあった。

私はイイ歳になるまで、普通の女性なら常識として知ってること──生理時の苦痛や
トラブルを緩和するための知識──を、ほとんど持たずに生きてきたの。
里親に与えられるモノと小学校の保健体育の授業レベルの貧しい知識で対処するしかなかった。
「多い日の夜用」と銘打ったナプキンがあることも知らなかったし、
腰にホッカイロをあてて体を冷やさないように気をつけたり、
痛みが出る前に鎮痛剤を飲みはじめるなどの工夫をすれば、
つらい生理も比較的ラクに過ごせることも知らずに我慢するしかなかったの。

普通の家庭では、女性特有の悩みは母親に相談したり、
母が娘にアドバイスするんだろうけど、里子だった私には相談する相手がいなかった。
そういう面でも、里親は決して「親代わり」になりえなかったの。

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