里親に目打ちで爪を刺される

maron2009 による 6. マロンの場合 への投稿 (6. マロンの場合)
タグ:, , , , , ,

先生が帰ると、里親は私を折檻しました。
私が先生に告げ口をしていると思っていたようです。

靴を脱いで、上り框に上がると、突然背中を蹴られ、転倒しました。
里親は私の髪の毛を掴み、廊下の奥に引き摺って行きました。
「立て」と言われて立ち上がると、腹部を蹴られました。
その弾みで転倒し、階段の角に強く背中を打ち付けました。

私は起き上がれず、呻いていました。
里親は、私を何度も蹴飛ばし、踏み付けました。
その間、N先生を「あの女」と言い、汚い言葉で罵っていました。

やがて、気が済んだのか、
「風呂を入れて洗濯物を片付けろ」と言い捨て、去って行きました。

私は、暫く立ち上がれませんでした。
蹴られた所為で胃腸が踊り上がり、吐き気と苦痛が治まりませんでした。
打ったり蹴られた部分が、ずきずきしていました。

しかし、里親が戻って来て、また折檻される恐怖から、
苦痛を堪えて立ち上がりました。

浴室を掃除して、浴槽に湯を張り、洗濯物を取り込み、畳んで片付けました。
里親の怒りがまだ治まっていないのは、気配で判りました。

私は彼女を刺激しないよう、普段より慎重に行動しました。
足音を立てないよう、気を付けて歩き、
物音を立てないよう、静かに家事を片付けました。

終わりましたと報告すると、風呂に入れと言われました。
私の入浴は日曜と決まっており、今日は日曜ではありませんでした。
おかしいと思いましたが、里親を刺激したくなかったので、
何も言い返さず、大人しく入浴しました。

お風呂から上がって、バスタオルで体を拭いていると、里親が来ました。

「そこに座りなさい」

私は裸のまま、脱衣所の床に正座しました。
里親が、目打ちを持っている事に気付いて、
何をするつもりだろうと思って見ていました。

「足を出して」と言われ、片方の足を差し出しました。
里親は、私の足を掴みました。

「いいか、声を上げるんじゃないよ」
「大声を上げても、“あの女”は助けに来てくれないよ、
あんたがもっと痛い目に遭うだけだ」

里親は、足の親指の爪と皮膚の間を、目打ちの先で刺しました。
激しい痛みの為、私は反射的に足を逃がそうとしましたが、
里親は「大人しくしろ!」と怒鳴りました。

「大人しくしてれば、親指だけで勘弁してやる」
「暴れたら全部の指にやるよ」

里親は、爪の下に刺した目打ちを、少しずつ深くして行きました。
私はバスタオルを抱き抱え、顔を埋めて、激痛に耐えていました。

「うちが嫌なら出て行け、“あの女”に養って貰え」
「養って貰ってる分際で、うちのやり方に文句があるのか?」

私は泣きながら、
ごめんなさい、もう二度としません、許して下さいと謝りました。

謝罪しなければならない様な事は、何もしていませんでした。

広告
コメント
  1. miyuki より:

    マロンさん

    続けての記事UP、お疲れさまです。
    今、一気に拝見いたしましたが、本当に言葉を失っております。正直なんてコメントしていいのか判りません。
    でも、今、マロンさんがいてくれて良かったです。

    余談ですが、先日、久しぶりに火垂るの墓を見ました。
    昔見たときは切なくて切なくて、泣いてしまいましたが 今回見たら親戚の叔母さんが
    このブログで拝見する里親の方々と被って見えてしまい(時代背景は違うと判りつつも)
    なんだかとてつもなく腹がたってしまいました。。。

  2. maron2009 より:

    miyukiさん、コメント有難うございます。
    蛍の墓は、小学生の時、学校で見ました。
    見終わった後、何とも言えない嫌な気持ちになった事を覚えています。

    私は、「分不相応な自尊心は身を滅ぼす」と言う戒めに、受け取っていました。
    主人公の少年が、普通の家庭の子供の意識(無条件に愛され、保護され、養って貰える)を捨て、
    不本意でも、彼の置かれた立場の本質を認識し、相応しい振る舞いが出来れば、
    兄妹共に野垂れ死ぬ結末だけは、免れたと思えてなりませんでした。
    里子として成長した者は、自己評価が低いと言われますが、
    普通の家庭の子供と同様の自尊心を持っていたら、生き延びられません。
    彼一人なら、誇り高い自意識と共に、惨めに野垂れ死ぬのも良いですが、
    彼には、守る妹がいました。
    叔母に媚び諂い、地べたを這いつくばってでも、妹を守る道があったと思います。
    その事が、歯痒く思えてなりませんでした。

  3. miyuki より:

    里子として育った子は 自己評価が低い、かぁ。
    私も“なんですぐ謝るんだ”と友人に怒られて
    さらに“ごめんなさい”って言ったことがザラにあります(苦笑)

    余談はさておき、maronさんのおっしゃるとおりですね。正直、おにいちゃんはそこまで妹が大切だったら、
    今の環境に堪え、生き抜いたらよかったのに。。。(隣で主人は号泣でしたが)
    フィクションの話なので、作者は現実的な選択をさせなかったのでしょうかね。

    生き延びる尊さ、ということを訴える作品を作成してほしいですね。

  4. maron2009 より:

    私も、自分に非が無くても、「ごめんなさい」と言ってしまうタイプです(笑)
    今の仕事に就いた時、上司に「謝るな、堂々としてなさい」と言われ、
    勤務中は、自分に非が無ければ謝らない癖が付きましたが、
    リアルでは、路上で相手がぶつかって来ても、
    睨まれれば、ついすみませんと謝ってしまいます。

    >今の環境に堪え、生き抜いたらよかったのに。。。(隣で主人は号泣でしたが)

    miyukiさんの御主人は、極めて普通の感覚をしておられると思います。
    妹にとって、主人公の少年は、唯一の守ってくれる人でした。
    なりふり構わず、地面にへばり付いてでも妹を守り抜いて欲しかったと、
    守ってくれる人がいなかった私の、願望が入ったコメントでした。
    しかし、彼もまだ(世間的には)思春期の「子供」なので、
    後先を考えない行動に走るのは、仕方なかったと思います。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中