里子に重傷を負わせた里親にお咎めなし?

gladiolus2009 による 7. グラジオラスの場合, 8. 雑記 への投稿 (7. グラジオラスの場合, 8. 雑記)
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この事件(詳細は下のリンク先の記事を読んでね)を知ったとき、
残虐非道な虐待を受けた少女のことを思って胸が痛くなると同時に、
氷山の一角ではあるけど、里親による里子への虐待が「発覚」して、
きちんと「事件」として扱われる時代がきたのね・・・と思ったの。
でもよく読むと「病院から連絡を受けた実母が府警に通報した」と書いてあって、
頭をぶん殴られたような気がして頭が真っ白になったの。

『里親の女が里子の女児を虐待 6カ月の重傷負わせた容疑で逮捕』
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/091014/crm0910142215034-n1.htm

もし、この少女に母親がいなかったら・・・
母親がいても、事件を知らされなかったら・・・

つまり、実母が警察に通報しなかったら表沙汰にならなかったの。
里親がこの少女に一体なにをしたのかわからないけど、
全身にアザ、陰部や直腸に裂傷を負って、病院に運び込まれてから
半年以上たった現在も入院治療を受けてるほどの重篤な被害を受けたのに、
実母が警察に通報しなかったら、この事件は「事件」にならず、
加害者の里親は善人ヅラを引っさげてのうのうとしてたの。

そして実母は「病院から連絡を受けて」この事件を知ったの。
病院側が実母の連絡先を知ってた、ということは、
すでに病院側は児童相談所とコンタクトをとってたことになるけど、
児童相談所は実母に知らせず、警察にも通報しなかったの。
病院が実母に連絡して、実母が警察に通報しなかったら、
里親は児童相談所とグルになってこの事件を隠匿するつもりでいたの。
病院が実母に連絡して、実母が通報して警察の捜査が入らなかったら、
この事件は「少女の不注意」とか「自慰中の事故」として片付けられてたの。

里親制度の実態を知らない人は、にわかに信じられないと思うけど、
里子が里親に暴行されて性器や肛門にダメージを被っても、
里親が「自慰中の事故」といえば、それで済んでしまうの。
それがたとえ就学前の幼児でも。
その子の周囲に、里親の嘘と演技を看破する洞察力と、
たとえ好戦的な里親に敵視されて訴えられたりトラブルに巻き込まれても
その子を救出しようとする強靭な意志の持ち主がいないかぎりは。
そして多くの場合、里子の周囲には、そこまで親身になってくれる人はいないの。

この事件でわかったことは、里親制度の「里子に口なし」体質は、
私が里親の家に措置されてた頃からなにひとつ変わってないということ。
この子を虐待から救出しようと動いたのは「病院」であり、
「児童相談所」でもなければ「里親団体」でもないの。
里親制度はいまだ国家による暗黙の「児童虐待公認制度」なの。

そして里親は、虐待が「運悪く」表沙汰になると、里子と児童相談所にせいにするの。
慣れ親しんだ土地を離れて、知らない環境でゼロから新生活をはじめるときは
オトナだって緊張するし相当なストレスを受けるものだけど、
それが幼い子どもだとしたら、不安やストレスは計り知れないものがあると思うの。
緊張状態を強いられると神経過敏になるし、夜も眠れなくなる。
眠れたとしても睡眠が浅く、些細なことで目が覚めるし、
慢性的に寝不足がつづくと不機嫌になってグズるかもしれない。
食だって細くなるし、逆に過食になったりもする。
その程度のことは、人並みの想像力さえあれば
児童心理の専門家でなくてもわかると思うの。
でも里親たちは、自分たちが子どもに安心感を与えられないことは高い棚にあげて
その子が「とくに性質の悪い子」であると針小棒大にわめきたてるの。
人の子の親になれば誰もが経験して乗り越える類の苦労でも
里親たちは「自分たちは極めて特殊な苦労をしてる」とアピールするの。
そしてレアケースながらも里子虐待が発覚すると、お約束のように
「児童相談所がきめ細やかにサポートしてくれないから」虐待したというの。
里親団体は「虐待発覚時の言い訳マニュアル」でも作って配ってるのかしら?
いつも決まって、判で押したように児童相談所のせいにするの。
なんでも「教師が悪い」と責任転嫁して学校に怒鳴りこむモンスペみたいに。

私は里子になりたくて里子になったワケでなく、里親を選べず、
里親の家に行かない自由も与えられなかった元里子の立場として、
里子を虐待するような人間を里親に認定した児童相談所はマヌケだと思うけど、
里親はいつでも好きなときに措置解除して里子を手放す自由が保証されてるし、
里親登録を辞めることもできるし、最初から里親にならない選択肢だってあるの。
児童相談所がマヌケなおかげで里親になれたのに、
児童相談所に責任をなすりつけるのは、お角違いもはなはだしいと思うの。

そもそも児童相談所の職員の前で「優秀な里親」を演じておきながら、
虐待が表沙汰になったら「サポートしてくれない」とか言いだしても
同情乞食の責任逃れとしか聞こえないの。
この里親にかぎらず虐待する里親は、自分のメンツがいちばん大事なの。
里子は「里親のメンツ」を引き立てるための道具にすぎないの。
里親の頭に載った王冠の宝石のひとつにすぎないの。
里親制度は、保護児童がしあわせになるための制度ではなく、
里子を介して「なにか」を欲するオトナのために、里子をあてがうだけの制度なの。
その「なにか」は「お金」だったり「労働力」だったり「社会的評価」だったり
ヒトによって異なるけどね。

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コメント
  1. 千代子 より:

    今年の初めに起こった、里親が安全ピンで里子の後頭部を刺した事件も、通報者は里子の実の祖母なんですよ。
    里子さんのおばあさんは、なんで里子さんを引き取らなかったのか疑問ですが、80代の高齢で7歳の子供の面倒を見ることができなかったのか、介護されている側なのか理由はいろいろあるんでしょう。

    この安全ピンの事件での児童相談所での対応は「虐待はなかったもの」として警察への通報はありませんでした。
    警察への通報者は実のおばあさんです。
    こういうところの児童相談所のケアはきっと評価されてるんでしょう。
    誰もこのことについて触れてないと思いますので。

    >児童相談所がきめ細やかにサポートしてくれないから

    本当に自分のことは棚上げにして責任転嫁もいいところです。
    「里子は大変だから」「里子を育てるのは難しいから」「里子には試し行動があるから」などと、自分のしたことの責任を子供に押し付けて虐待で傷ついた里子をさらに追い込んで、「虐待が起こった責任」を子供に背負わせ丸投げするのは、本当に頭にきますね。

    育児不安による苛立ちやストレス、焦りは「里親だけが特別に感じる」ものではないと思っています。
    「育児ノイローゼ」という言葉があるくらいですから。

    自分の感情を子供にそのままぶつけて虐待して
    「児童相談所のケアが足りないから」
    「里子はこうだから」
    というのは、あまりにひどい言い訳です。
    暴力の振るったのは、里親自身です。

    里親をやってみたけど、子供がなつかなかった、言うことをきかなかったから、態度にいらだったから・・・だから虐待した。

    子供はおもちゃじゃありません。

    「パソコンの調子が悪くてイライラしたので、パソコンを殴りました。
    そうしたら、マサボが壊れちゃいました。
    パソコンショップのサポートが十分じゃないから壊れたんです。
    言うことを聞かないパソコンと不十分なサポートのせいで壊れたんです。
    殴ったのは、私だけが悪いんじゃないんです。」
    例えるなら、こんな感じでしょう?

    叩かれること、殴られること、暴力を振るわれたら「痛い」と感じること。
    それを知っていて虐待している以上、温情の余地はありません。

  2. gladiolus2009 より:

    千代子さん、こんばんわ。
    いつも貴サイトをありがたく拝見しております。
    今回の虐待事件も貴サイトで知りました。
    ネット出不精な私には貴重な情報源であります。

    私は里親による里子への虐待は決してめずらしいコトじゃなく、
    かなりの高頻度で「ある」と確信しております。
    しかも、いわゆる「育児ノイローゼ」などが引き金となって起きるのではなく、
    確信犯的に里子を虐待する里親が多いとも思っております。
    預かった里子をマトモに養育するつもりなどサラサラなく、
    ハナから里子イジメ・不適切に扱う気マンマンな里親が少なくないのです。
    その手の里親は充分なサポートがあっても里子を虐待するし、
    里親になるためのハードルを高くしたり研修を充実しても
    悪質な里親を排除するのは非常に難しいでしょう。
    親記事にも書きましたが、里親によるヒドイ虐待を受けても、
    里子の親や身内が警察に通報しなければ、ほとんど表沙汰になりません。
    里親たちはそれを知っててやりたい放題なのです。

    この手の事件が起きると、里親サイドによるプロパガンダで
    「里親になつかない里子」に問題があるように言われますが、
    問題視されるべきは「里子がなつかない里親」です。

    子どもが「よく知らないオトナ」を信用して「なつく」までには、
    相手を「信用してもいい」と感じる出来事の「積み重ね」が必要です。
    その「積み重ね」の努力を怠り、「信用できない」出来事を積み重ねておいて、
    里子に「なつかれたい」なんてムシがよすぎる話です。

    知り合ったばかりの、よく知らない赤の他人に
    「私はアヤシイ者じゃありません」と言われて信用するヒトがいるでしょうか?
    よく知らない人を警戒するのは、子どもでも同じです。
    物心つく以前からネグレクト的な環境で育った子どもの中には
    あまり面識のない人にも不相応な愛嬌をふりまく子どもがいるようですが、
    健全な子どもであれば、よく知らないオトナを警戒するのは当たり前の反応です。
    健全な子どもであれば、個人差はあるけど自己中心的でワガママなのが「普通」で、
    オトナの顔色をうかがってオトナの都合や要求を「読んで」行動したりしないのです。
    精神的に健康な子どもほど里親の家では問題児になるという事実の典型例だと思います。

  3. miyuki より:

    gladiolusさんこんにちは。そして千代子さん、はじめまして(横から失礼いたします)
    実は、このBlogを知ったのは、千代子さんの『里親から里子への児童虐待』を見つけたから、です。
    そして、今回の件が実母の通報から、だったのもショックでしたが、前のピンで刺した事件も、実祖母からの通報と知って、、、かなりショックを受けています。

    本当に、実親や実祖母に会えない子達はどうなるの? 児相はなんでフタをするの?
    あなた達がフタをしたら、誰が気付いてあげられるの??と
    やるせない気持ちで一杯です。

    千代子さんの、
    > 「パソコンの調子が悪くてイライラしたので、パソコンを殴りました。
    > そうしたら、マサボが壊れちゃいました。
    > パソコンショップのサポートが十分じゃないから壊れたんです。
    > 言うことを聞かないパソコンと不十分なサポートのせいで壊れたんです。
    > 殴ったのは、私だけが悪いんじゃないんです。」
    という表現も、gladiolusさんの
    > 子どもが「よく知らないオトナ」を信用して「なつく」までには、
    > 相手を「信用してもいい」と感じる出来事の「積み重ね」が必要です。
    > その「積み重ね」の努力を怠り、「信用できない」出来事を積み重ねておいて、
    > 里子に「なつかれたい」なんてムシがよすぎる話です。
    も、里親がどんなに理不尽なことをやっているのかとてもわかりやすい表現ですね。
    ありがとうございます。

    悪しき文化、悪しき風習。そんな言葉で済ましたくなんてないのに、そうなっている。
    おぞましい現実ですね。
    また、そのおぞましい現実を知ろうともしないのも、本当は悪なんですよね。
    そして、知っても何も行動を起こさないのも悪。

  4. 千代子 より:

    育児ノイローゼのくだりは皮肉のつもりで書きました。

    言い訳で、よく「里子を育てるのは、ストレスがかかり疲労する」みたいなことが 書かれてたと思うので。

    失礼かもしれませんが、動物でも虐待目的で里親になる方がいらっしゃるそうです。
    なので、人間でそういうことがあってもおかしくないのだろいなぁと漠然と思います。

    誰のせいでもなく「自分がしたこと、してること」を里親全体が自覚しないとダメ…と言っても表面上はにこやかに穏やかにして、分かったフリするんでしょうね

  5. gladiolus2009 より:

    miyukiさん、こんばんは。
    児童相談所がフタをするのは、仕事を増やしたくないのと
    責任問題になるのがイヤ、という理由ではないかしら。
    もしくは里親利権でフトコロが潤ってて「訴える」のが大好きな
    好戦的里親集団を敵にまわしたくないとか。
    べつに児童相談所を擁護するワケではないですが、
    児童相談所の職員はオーバーワークでパンク寸前です。
    「優秀な里親」の仮面をかぶった偽善者の人間性を見抜けない職員は
    たしかに人を見る眼のない大バカ者とは思いますが、
    自治体によっては1人の職員が3ケタの保護児童を担当してる現実があり、
    本当の子どもの幸福を考えている熱意のある職員でも、
    保護児童の措置先を見つけるだけで精いっぱい、
    措置後のフォローに手がまわらないのが現状なのでは。
    それをイイコトに、里親たちはやりたい放題やってるワケで、
    いちばんの責めを負うべきは虐待した里親本人であるべきです。
    被害者や納税者が児童相談所の責任を問うのはイイコトですが、
    虐待里親や里親団体が児童相談所に「責任転嫁」して
    「里親は大変なんですぅ、それなのに児童相談所はフォローしてくれないんですぅ、
    おそろしく手のかかる超問題児の養育を丸投げされた私たちこそ被害者なんですぅ」と
    同情乞食して世論を操作、責任逃れするのは非常に見苦しいコトこの上ないですわ。

    里親制度の現実を知らないのは、悪いことではないと思います。
    悲しいことに私は当事者なので、知りたくなくても大変よく知ってしまいましたが、
    できるものなら里親の実態なんか知らない人生を生きたかったと思います。

  6. gladiolus2009 より:

    千代子さん、レスありがとうございます。

    里親やってる人々にとって、実親の「育児ノイローゼによる虐待」は許されざる大悪で、
    里親の里子虐待は「児童相談所の丸投げ構造」を責めるべく小悪みたいです。
    表面上は「いかなる理由があろうと里子を虐待するのは許せないが」と前置きしながら、
    「しかし」と言い訳のオンパレードが始まります。

    そして現実は「被虐待児」は人気がない・・・といったら語弊がありますが、
    里親たちは里子を選び、被虐待児を忌み嫌って避けるので、
    被虐待児は、ほとんど里親のなり手がない現実があります。
    なので実際に里親家庭に委託された子どもは非「被虐待児」が圧倒的多数なのに、
    里親サイドの言い分を信じるとすると
    彼らの家にいる里子は「被虐待児」ばっかり、ということになるのです。
    世の中にはホント不思議なことがあるモンですね。

  7. gladiolus2009 より:

    補足しますと、上の「被虐待児」云々は、
    里親たちが大好きな「里子のお試し行動」に関連して書きました。
    まあ、よく考えてみると、保護児童になった時点では「被虐待児」でない子が
    里親にヒドイ虐待されて里親家庭をたらいまわしにされるうちに
    行動が被虐待児化してくる可能性もありますけど。

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