里親委託【数値目標】の危険性

maron2009 による 6. マロンの場合 への投稿 (6. マロンの場合)

要保護児童の中で、親が居ない児童や、
親が居ても、音信不通の状態だったり、
愛情を以って子供と関わって行くつもりのない場合、
特別養子縁組で、法的に親子関係を成立させて、
家族の一員として育てられて欲しいと考えています。

幼い時は勿論、自立後も、成人後も、結婚後も、
法的な親子関係を根拠とする家族の一員として、
生きて欲しいと思っています。

里親は、養子縁組を前提としない制度です。
里親は、税金から養育費と報酬を受け取って、
他人の子を【他人の子として】預かるだけの制度です。
施設と同様の、【期間限定の一時預かり】です。

成人後も継続する親子関係が前提にある
養子縁組とは、本質的に異なります。

児童相談所を基幹とする、公的な児童福祉の現場では、
養子縁組の斡旋が、積極的に行われていないと思います。

子供に恵まれず、養子を望む夫婦と、
親に恵まれない子供を結ぶサービスは、
公的な福祉サービスの他に、
民間の養子縁組斡旋団体があります。

民間の斡旋団体を利用して、養子を貰う場合、
数百万円のお金を支払う必要が、あるようです。

養親側(子供を引き取って、育てる側)が、
大金を支払うシステムであるにも関わらず、
民間の斡旋団体は、特別養子縁組の実績を上げています。

子供の立場になってみれば、
里子の出費を1円でも惜しむ里親に預けられるより、
大金を払ってでも子供を望む夫婦の養子になる方が、
大事に育てられる可能性は、遥かに高いと思います。

「他人の子を育てるのは、大変なんです。
お金を貰わなければ、里子なんか育てられません。
里親は大変な苦労をしてるので、手当を値上げして下さい」
と声高に主張する里親に預けられるより、
経済的に余裕がある夫婦の養子になる方が、
子供が虐待を受ける危険は、遥かに低いと思います。

特別養子の虐待事件は、聞いた事がありません。

しかし、公的な児童福祉サービスの現場で、
養子縁組の対象となる児童の為に、
積極的に養親を捜して、斡旋しているとは、思えません。

大金が掛かる民間団体が繁盛している事実は、
公的サービスでは、供給が事足りていない事の、
何よりの証になるでしょう。

さて、厚生労働省は、里親委託率を15.0%にする
数値目標を、掲げているそうです。

国が具体的な数値目標を掲げた事で、
児童福祉の現場で、要保護児童の幸福より、
数値目標を達成する事が優先課題になって居まいか、
危惧しています。

要保護児童の数は増えていますが、
里子になれる児童は、不足しています。
全国の里親登録者は、7,000人居るのに対し、
里子を委託されているのは、2,000人です。

国が数値目標を掲げ、増やそうとしている養育里親は、
被虐待児を預かる事は出来ないので、
被虐待児の受け皿には、なり得ません。

この、厚生労働省が掲げる数値目標は、
余剰里親の失業対策に思えてなりません。
あぶれた里親に、里子を与える為の政策、
子供の為ではなく、里親の為の政策ではないでしょうか。

この数値目標の所為で、
本来なら、特別養子の対象になるはずの児童が
里親に委託されやしないか、心配でなりません。

今の制度では、悪質な里親を排除できません。
悪質な里親がベテラン面で、のさばっているのです。
その現実を無視して、無闇に数値目標を掲げるのは、
子供の立場になった政策とは、到底思えません。

ヨーロッパの児童福祉先進国では、
里親制度は、縮小廃止の方向に動いています。

他の先進国が、失敗だったと認め、見限った制度を、
今、日本で推進する必要があるのでしょうか?

無知な議員が、里親サイドの一方的な主張を、
鵜呑みにした結果でしょうか?

それとも、里親団体【好戦的な圧力団体】と
関わりになりたくない、睨まれたくない一心で、
言いなりになっているのでしょうか?

真相は、闇の中です。

しかし、児童福祉に携わる人々は、
子供の立場になって、子供の幸福を第一に
考えて欲しいと思います。

特別養子縁組で、幸せになれるはずの子供が、
数値目標の為に、里親に委託されるとしたら、
悲劇としか言い様がありません。

親に恵まれない子供は、1人でも多く、
特別養子に迎えられる事を願ってやみません。

里子として他人の家に預けられ、
常に里親家族の顔色を窺って、委縮して、遠慮しながら育ち、
措置終了後は、アパートを借りたくても保証人がいない、
身許保証人がいない為に、まともな職にも就けない、
そんな人生を歩んで欲しくありません。

厚生労働省が【数値目標】を掲げた所為で、
特別養子になれば、知らずにいられた辛酸を、
里親制度の中で舐める子供が増えやしないか、
心配でなりません。

大人の目先の欲望、里親の私利私欲の為に、
1人の子供【やがて大人になる1人の人間】が
幸福になれる機会を、奪わないで下さい。

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コメント
  1. たま より:

    こんばんは。 マロンさん。 記事の方、使わせていただいてます。(*^^*)

    この里親制度についてなのですが、身元に探りを入れている人物が居るため、いつとは言えませんが行政の方と話し合いをしてきました。
    で、里親制度廃止云々だと、テーブルの席にすら着いて貰えない形になります。

    国の政策として、「里親制度を推進していく」となっているため、その歯車を逆回転させるには、余程の事がないと無理です。
    その為、ベストな選択とはいえないのですが、現状の里親制度の改革を行えないか?
    という事で最初話を進めたのですが、私の地域だけかもしれませんが、右から左の雰囲気でした。
    ただ、今回は私個人として、テーブルに着いたからかも知れません。
    団体と個人とでは、担当者の反応も違うとおもいますので。

    また私が当事者でない。(マロンさんのような立場に無い)という事も問題にされました。
    人の話だけなら、本当かどうか判断しようがない。
    という事みたいですね。 何にしても話が全然進みませんでした。

    それで結局、もう一つのお話としての、複合型総合養護施設の案を提示したら、話が前に進んだのですが
    これはこれで、お金の問題になりました。

    という事で、第一回目は完全に失敗です。

    ただ、国の政策で、廃止は無理というなら、制度を何とかさせるしかありませんから、その為にできる事をと考えています。
    みなさんには、納得の行く形でないのは承知しているのですが、できれば引き続きご協力の程、よろしくお願いします。

  2. クローバー より:

    こんばんは。
    以前、一度コメントをしたクローバーと申します。
    気になっていたことの一部が、ようやく理解できました・・・。

    某施設出身者の方のサイトと、こちらの主張する内容が、真逆である事、
    時々、奥歯に物が挟まったような、歯がゆい物の言い方をなさる事。
    まったく予備知識が無い状態でしたので、これらの意味を理解するのに、
    時間が掛ってしまいました。

    「里親 言葉狩り」の検索で、やっと謎が解けました。
    そういう事だったのですね・・・

    里親から虐待を受けてきた皆様に、今、改めて
    傷に塩を塗りつける人物が複数いるという事ですね。

    また、「里親」で検索したブログはどれも、里親側の主張を声高に叫ぶ内容ばかり。
    自己流の子育て論を展開しては、「あれをしてやった・こう言ってやった」の一方通行。
    肝心な、里子の心理状況に触れるもの、里子の置かれた立場を慮るものは皆無でした。

    皆様は、子供時代から現在まで、どれほど長い時間を犠牲にして、これらの人々と
    戦っていらっしゃることでしょう。

    私が泣いたところで、皆様に何の足しにもならないと分かっていながら、
    涙が出てしまいました。

    犠牲にしてきたものは、時間だけではない事でしょう。
    心にも体にも、深い傷を負われて・・・

    改めて、皆様を応援して行きたいと、強く思いました。

  3. maron2009 より:

    たまさん、こんばんは。
    私は、里親制度の現実を、
    1人でも多くの方に知って戴きたいと思っていますので、
    たまさんのブログで、当ブログの記事をご紹介戴きまして、
    深く感謝しています。

    たまさんのような、里親と直接的な関わりの無い方々が
    熱心に研究され、行政と話し合いを持ったり、
    提案をされている様子を拝見していると、
    申し訳ないような気持ちになります。

    元里子として、私の率直な気持ちを言わせて戴くと、
    里親達と里親制度には、何も期待していません。
    しかし、現在、里親制度の中で、
    傷付き。苦しんでいる子供達がいるのは、
    紛れもない現実ですね。
    今現在、闇の中で苦しんでいる彼らを発見して、
    里親の家から救い出す為に、どうすれば良いのでしょう。

    個人的には、身近に里親に苦しめられている里子がいたら、
    里子の年齢や、虐待の種類に依りますが、
    警察や児童相談所に通報するより、お金を渡して上げる、
    これっきりではなく、彼がそれを必要とする時、
    何度でもあげると言う姿勢を示す事が、
    現実的な支援になると思います。

    でも、普段は「虐待は許せん!」と大声で叫んでいる人々も、
    誰にも知られずポケットマネーを出す事になると、
    途端に威勢がなくなり、声が小さくなるのですよね。

    たかがお金。されどお金。
    狡猾な人は、口ではいくらでも綺麗事を言えます。
    しかし、お金が絡む事になると、本性が出ます。
    里親制度は、お金が絡む制度です。
    お金を生む子ガモには、魔物が群がって来ます。
    怖いです。

  4. maron2009 より:

    クローバーさん、こんばんは。
    最近、ネット上の動きを見ていると、
    少しずつではありますが、
    里親制度の現実に気付いた人が居て、
    現実を直視しようとしている動きが、感じられます。

    しかし、私達のブログの影響と言うわけではなく、
    好戦的な里親達が、自爆したのでしょうね。
    彼らが言葉狩りをしたり、善意の人々に噛み付いたお陰で、
    自らの本性を、曝け出す事になったのでしょうね。

    被害者が居るので、素直に喜べませんが、
    里親の上辺だけの甘言や偽善に騙されず、
    欺瞞や矛盾を看破する人が増えるのは、
    長い目で見れば、良い事だと思います。
    宜しければ、また遊びに来て下さいね。

  5. 千代子 より:

    一般的に、まだ「里親」と「養子縁組」は
    同じだと思ってる方も多いようで、
    たまに育児サイトの掲示板や悩み相談掲示板などを
    見ると、この違いが分かっている人、分かっていない人で
    話がかみ合ってないのを目にしたりします。

    最近の私のサイトへの検索用語に
    「里親 養子縁組」とか「養子 里子 違い」というような
    単語も出てくるようになったので、だんだん「あれ?これって
    同じじゃないの?」と思ってきている人も多少ならずとも
    増えてきているのかな?と思っていたりします。

    数値目標、本当にmaronさんに同意です。
    「日本では里親委託される数が少ない」として
    「なら増やそう」と「里親委託の数を増やす」ということだけに重点を置かないようにしてほしいものです。
    里親登録の基準も「里親登録数を増やす」という目的のため、かなり緩くなってるんじゃないのかとさえ主増す。
    質の良い人間を増やすのは困難ですが、ちょっと基準より下回ってる人でもOKとなれば粗雑な里親も増え、また里親委託数を増やす目的で、そういう里親に預けられる里子も増えますから。
    「質より量」ではなく「量より質」を忘れないでもらいたいものです。
    その「子どもにとって」の「質」が「特別養子縁組」である、という方向になってほしいですね。

  6. maron2009 より:

    千代子さん、こんにちは。
    里子と養子縁組を混同して考えている方は、
    一般的に、まだ多いと思います。
    片方は【公共の福祉】として提供される社会的養護、
    片方は、【社会的養護】の枠を超えて、
    児童に家庭を与える制度なのですが、
    その違いを分かっておられない方が多いですね。

    しかし、里親サイドの宣伝を見ていると、
    わざと、読む者に誤解を与える表現を
    使用しておられるように見受けられます。
    養子と里子の違いを、誰よりも分かっている人々が
    好き好んで、世間に誤解を与えているのですから、
    一般の方が、制度の違いを理解していないのは、
    仕方ないと思いますが、
    少しずつでも、正しい認識が浸透して行けば
    良いと思っています。

    里親制度は、里親にとっては一時的な問題ですが、
    里子にとっては、一生の問題です。
    例えば、里親は、里子と三ヶ月一緒に暮らして、
    気に入らなければ、里子を追い出す事が出来ます。
    措置解除して追い出せば、終わった問題です。
    しかし、里子にとっては、その三ヶ月の経験は、
    一生背負って行かなければならない
    重い重い十字架になる場合もあります。

    里親は、量より質を優先して欲しいものですね。
    そして、親に恵まれない児童は、可能な限り、
    社会的養護の枠を越えた恒久的な拠り所、
    特別養子縁組による家庭を、
    与えて欲しいと思います。

  7. まゆ より:

    その通りだと思います。もうすぐ退職になるので、純粋に子供たちの可能性を少しでも伸ばせることがしたいと調べ始めたところです。しかし、年間200万の大金が入ると知り、欲が出てきました。このような気持ちでは、子どもを不幸にしていしまうでしょうね。

    里親より、縁組の方が純粋な気持ちだと思います。

    私みたいな里親希望者が出てきても、もう一度考えを正していけるシステムがあれば、子どもたちは幸せになるでしょうね。

    なぜなら、私も本当は子どもたちの幸せを願っていた一人なんですから。

  8. maron2009 より:

    >まゆさんへ
    こんばんは。
    里親より縁組の方が純粋な気持ちと言うより、
    ベクトルが全く異なると思います。

    子供に恵まれない夫婦が、子供を欲しいと思う気持ちと、
    「かわいそうな子供の為に!」と鼻息を荒くしている正義の味方気取りは、
    全くの別物だと思うのですよね。

    子供に恵まれず、養子を迎える親御さん方は、
    「恵まれない子供の役に立ちたい」等の動機から、
    養子を迎えるのではないと思います。

    子供へのスタンスも、
    「社会の役に立っている」等の御高尚な意識は無く、
    ただ純粋に、「子供を育てている」だけだと思うのです。

    親との交流が望めず、将来的にも親を頼れない、
    物心付く前の低年齢の子供の場合、
    どちらに育てられる方が幸福になれるか、
    考えずとも、分かると思います。

    そして人間は、お金が絡むと欲が出て来ます。
    里親制度が、里子がお金を生む制度である限り、
    欲に目がくらんだ大人を呼び寄せるのは、防ぐ術がありません。
    現行では、お金目当ての里親は、絶対に排除出来ないと思います。

  9. るぅ より:

    読んでて思ったのですが
    養子として育ち今現在、両親が専門里親をしているわたしから見ると、少し納得のいかない意見ですね。もっと現場を知ってください。もっと柔軟に考えてください。

    私もまだ自分の生い立ちや、様々な制度、養子や里親、里子に対す考え方がハッキリとしているわけでもないので偉そうには言えませんが、たまにこういう掲示板を見ると悲しくなる意見が多くて困惑します。

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