「2. 里親家庭を「家」と呼ばないで」カテゴリーのアーカイブ

里親制度というのは、保護児童が家庭復帰するまで・就職して自立するまで・
もしくは18歳か20歳になるまでの間、保護児童を預かって世話するだけの制度。
我が子として育てて死ぬまで親子関係が継続する養子縁組とは、根本的に違う。

事情があって家で親と暮らす事ができない子どもは、児童養護施設に預けられて育つのは知ってるよね。
里親家庭は、施設が「個人宅」になっただけ、と考えれば、ほぼ間違いありません。
だから里親家庭は、保護児童の「家」でもなければ、里親は「親」でもない。
保護児童が18歳になって自立すればハイ終わり。サヨナラして赤の他人。
だから里親家庭は、児童にとって自立するまでの「仮住まい」ではあっても、
普通の家庭で育った人の「家」とは根本的に別モノなの。

里子にとって里親家庭は、「他人の城」。
里親の家に、私の居場所はどこにもなかった。
私は「独裁者が支配する城」に、お情けで置いてもらってる「難民」か「捕虜」みたいなものだった。

お情けで食べさせてもらってる居候だから(当時は里子に養育費が支給されてる事を知らなかった)
おなかいっぱい食べられなくても文句は言えない、
実子がサイズアウトになった服を他の里子が着て、さらにお下がりのボロ服しか与えられなくても文句は言えない、
暴言吐かれても殴られても文句は言えない。

いつも里親の顔色をうかがって、できるだけ迷惑にならないように、邪魔にならないように遠慮して、
自分の存在を薄くして気を使いながら生きてた。

里親家庭で育った人は、私と同じように、肩身の狭い思いをしてきた人が多い。
里親家庭が嫌で、自分の居場所──どんなホッタテ小屋だろうがボロアパートだろうが「自分の家」が欲しくて、
仕事を見つけて、中卒や高校を中退して里親家庭を出て行く子もいる。

里親家族にレイプされて妊娠しても文句ひとつ言えずに、
同居してる他の里子とHして妊娠したと里親に嘘の証言を強要されて、
14歳で中絶した子を知ってる。

性器にタバコの火を押し付けられる、足の裏をアイロンで焼かれる等の虐待が原因で、
抑うつやPTSDの診断を受けて、自殺未遂をしたり精神科に通院して服薬してる人も知ってる。

2段ベッドを2台ならべた6畳間に4人の里子が押し込まれ、四つん這いで食事をさせられたり、
皆の見てる前で裸にされて性器をスタンガンで撃たれた人も知ってる。

里親団体が「動物の里親を里親と呼ぶな」と主張してるみたいだけど、
ある意味では、彼らの主張は一理あると思うわ。
だって動物の里親は、もらった動物を家族として愛情をもって育てて(もちろん費用はすべて自己負担で)
死ぬまで責任もって世話するんだもの。
人間の里子は医療費タダだけど、動物は健康保険がないから医療費だってバカにならないわけで。

人間の里親と一緒にしたら、動物の里親に失礼だと思わない?

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