「7. グラジオラスの場合」カテゴリーのアーカイブ

「パーマネンシー」は、「恒久性」とか「永続性」を意味する英語です。
児童福祉分野においては、親に育てられない子どもたち(要保護児童)が
施設でもない、里親でもない、恒久的な家庭」で育てられることを意味します。

「パーマネンシー」の理念は、1980年代、アメリカで生まれました。
当時、欧米では多数派だった「里親家庭への委託」のせいで
子供たちに「無用の苦しみ、心の傷」を与えてしまった反省から提唱され、
現在では社会的養護のメインストリームになっています。[*1]

欧米における「パーマネンシー・プランニング」は
要保護児童の「実親家庭への復帰」もしくは「養子縁組」を目的に
親子をワンセットにした支援や養子縁組の斡旋など、さまざまなプログラムが用意されてます。
里親家庭の機能は、限定的かつ短期的な「一時保護所」的な機関として位置づけられており
要保護児童の帰属する家庭でもなければ、疑似親子関係を演じる場所でもありません。
その児童が「恒久的な家庭」に迎えられるまでの「ホームステイ」に過ぎないため
児童に里親を「お父さん、お母さん」と呼ばせることもありません。[*2]

[*1] 【先進国では「里親制度」は縮小廃止→「養子縁組」が主流です】を併せてお読みくださいです。

[*2] 日本では養育里親は無試験・無資格で「希望すれば誰でもなれる」ため
「里親制度」や「パーマネンシー」の理念への理解が低い里親が多数派を占めており
養子にするつもりもないのに里子に「お父さん、お母さん」と呼ばせて喜んでる残念な人が多いのが現状です。

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ご無沙汰しております。
本題のみの投稿となります。

EU諸国、カナダ、アメリカの半数以上の州における要保護児童の扱いは
すでに「パーマネンシー・プログラム」が主流となっております。

「パーマネンシー・プログラム」とは「子どもが恒久的な家庭で育てられる」ことを目的とするプログラム。
親に育てられない子どもに「施設でもない、養育里親でもない、恒久的な居場所」を与える制度。
その「恒久的な家庭」として、まずは「実親家庭への復帰」を目指し
それが絶望的な場合は、積極的に「養子縁組」を推し進めてるの。素晴らしいわね。

日本の養育里親とその擁護者は「子どもが施設で養育される弊害」をあげて
「親に育てられない子どもは里親家庭に」と主張しておられますが
日本以外の先進国では「子どもが里親家庭で養育される弊害の深刻さ」が周知されてます。
養子と里子の大規模な追跡調査が行われ、子どもにとっての利益、成長過程における葛藤や精神面の健全性、
彼らが大人になってからの収入や社会的地位、彼らが親になって築く家庭、その安定性などが比較され
あらゆる面において 養子>>>(超えられない壁)>>>里子 という結論が出ています。

それらの先進国では、親が育てられない子どもは早期に「恒久的な家庭」のメンバーとなることを目指し
施設や里親家庭への委託は「短期的、限定的」な措置として最長でも2年以内と定められてるらしいわ。
他人の子どもを短期限定的に預かる人々は「緊急里親」と呼ばれる「有資格者」で
心理学や教育学などの学位取得者を対象に1年間「里親学校」に通って教育訓練を受けた「プロ」なんですって。
日本では里親認定の基準は緩く、生活保護と同等以上の収入があり前科がなければ誰でも里親になれるけど
欧州では大学進学率は10%以下の国が多く卒業も難しいから、学位持ちは「エリート」よ。
同じ「里親」を名乗っていても「誰でもなれる日本」と「エリート家庭の専売特許である欧州」では
そのハードルの高さや生活水準、資質、専門性に雲泥の差があるのね。

そして、物心のついた高年齢の児童や、実親と交流のある児童、家庭復帰が望ましいと見なされる児童の養護は
有資格者の職員が児童をケアする「グループホーム」へと方向転換してるの。
欧米は日本と比べれば「里親委託率」は高いけど、その多くは「親族里親(児童の祖父母、叔父や叔母」で
日本の「養育里親」に当たる「他人の子供を預かる里親」は縮小廃止に向かってるのが「現実」なの。

親に恵まれない子供に「家庭」を与えられるのは「養子縁組」だけなの。
里親制度は「子供に家庭を与える制度」ではないの。
もし、そう主張している人がいたら無知ゆえにカンチガイしちゃってる人なので
ぜひとも「パーマネンシー・プログラム」の理念を教えてあげてくださいね。

ちなみに、故スティーブ・ジョブズ氏は里子だったという流説がありますが、彼は「養子」です。

ある元里子の方(仮名Aさん)の話。

里親の下にいた頃は「里子だから」とレッテルを貼られた。

この「里子だから」には多くの意味がこめられてる。

「かわいそうな子どもだから」
「愛情に飢えた子どもだから」
「複雑な事情を背負った子どもだから」
「不幸な子どもだから」
「ヒドイ親に育てられた情緒障害児だから」
「施設で育ったせいでウソをついたりオトナを苛立たせる障害を持ってるから」
「DQN親のDNAを受け継いだDQN児童だから」

Aさんの言動はすべて「里子だから」という魔法の言葉に結びつけられ
いつしかAさんは里親が貼りつけたこのレッテルを内面化した。

オトナになったAさんが自らの子ども時代をふりかえるとき
自分をみじめに思うようになったのは里親に委託されてからだと気付いた。
それ以前は自分をみじめに思うことはなかった。

Aさんが成長過程で内面化した「みじめさ」は
自称「善意のボランティア*」の里親によって植えつけられたモノだった。

今、Aさんの周囲にAさんが里子だったと知るヒトはいない。
Aさんがミスをすると「ゆとり」「平成生まれ」の言葉に結びつけられる。
イラっとするが「里子」というレッテルを貼られてた頃のような「みじめさ」はない。
Aさんに「ゆとり」のレッテルを貼ってイケズをするヒトは
たとえ年齢や役職に上下はあっても、どんなにイヤなヒトでも
基本的にAさんを「自分と対等なヒト」と見なしてる。
「対等なヒト」として攻撃されれば不快感や怒りは覚えるケド、自尊心は傷つかない。
でも「おかわいそうに」と下に置かれれば自尊心はズタズタになる。

※ ※ ※ ここまでAさん談のまとめ ※ ※ ※

以下、私の感想。

成長過程で健全な自尊心が育たないと自己評価の低いオトナになる。
自己評価の低いヒトは「他者による評価」に異常なほど気をとられる。
「他者による評価」の中のみに生き、神経をすりへらして疲弊する。

この「他者による評価」のみを自己肯定の材料にして疲弊してる段階で
自己の問題を自覚しないで内省を経ないままに年齢を重ねると
「他者による評価」という名の「鎧」でガチガチに全身を覆い
その「鎧」をピカピカに磨き上げるコトに執着するようになる。

「里親の社会的評価」を異常なほど気にかけて血道をあげる里親たちの病理は
彼らの子ども時代に淵源があるのだろうか。

※里親には最低でも年200万円以上(専門里親になると300万以上)の手当てが支給されます。
それとは別途に、里子にかかる経費(医療費、タクシー代などの通院交通費、塾費用、給食費、
学費、進学費用、クラブ活動費、学習指導費、修学旅行費、暖房費、里親宅のリフォーム費、
ベッドやパソコンの購入費などなど盛りだくさん)が支給されます。

りさりさんのブログの書籍化につづいて嬉しい情報が。

千代子さんの「里親から里子への児童虐待」サイト
「社会福祉法人 社会福祉協議会」が発行している
「新 保育士養成講座 第5巻 社会的養護」に掲載されました。

詳しくはコチラ。
http://childabuse.blog61.fc2.com/blog-entry-99.html

千代子さんのサイトは里親推進派から「捏造サイト」呼ばわりされたり
いわれもない中傷を受けたこともありました。
このたび保育士さん向けの社会的養護の教本に採用されたのは
千代子さんのサイトの正当性や資料的価値が認められた証。

また、りさりさんもご自身のブログで語っておられますが
社会福祉協議会が千代子さんのサイトの趣旨を踏まえた上で資料として採用したことは
そこになんらかの「メッセージ」がこめられてると感じます。

いままでタブー視されてた里親制度の闇の部分に触れる記事が
全国紙の紙面やウェッブ版にもチラホラながらも取り上げられはじめてます。

千代子さん、りさりさん、そして、たまさん。
他力本願で恐縮するばかりですが、この方々のおかげで確実に前進してます。
この問題に関心を持っていただいたすべての方に、心からの感謝を捧げます。

当ブログで紹介させていただいてるりさりさんのブログ「ぬるく愛を語れ!」が書籍になりました。

「いつか見た青い空」

ブログに掲載してない書きおろし作品もあり、いろいろと考えさせられる一冊でした。

極論をいうと子どもの健全な成長に必要なのは「お父さん」でも「お母さん」でも「家庭」でもなく
「愛情」と「安心できる環境」と「信頼できる世界」なのでは?

世間の大多数の人々にとって、それらは家庭とイコールになってるので
子どもは家庭で育てられるべき的な固定観念があるケド
愛情がない家庭、安心できない家庭なら、ないほうがマシ。
愛情と安心があれば家庭というカタチにこだわる必要はない。

ヒトと四つ足を一緒くたにするつもりはないケド、
母系家族集団で群れを形成するライオンも、チンパンジーのような霊長類も
なんらかの事情で親が育てられずにヒトの手による人工哺乳で育った個体は
その種族として適切な求愛行動や繁殖行動ができないとか
野生復帰は絶望的だといわれてた時代があったの。

でも最近は、ヒトの手で人口哺乳で育てられた個体でも
子ども時代に同じ種族の子どもと遊んだり一緒に育てられてれば
成体になってから群れへの復帰や野生復帰がスムーズになり
求愛行動や繁殖行動も問題なく行えることが明らかになってるの。

子どもにとって本当に必要なモノはなにか。

親が育てられない子どもにとってモアベターな養育環境とはなにか。

家庭とか両親とかってカタチにとらわれず、子どもたちの生の声に耳を傾けて
彼らが本当に必要とする社会的養護を提供してほしいものです。

「こうあるべきだ」的なオトナのエゴの押しつけではなく
子どもたちが本当に必要とするものを、子ども目線で。

P.S.
たくさんのコメントありがとうございます。
モデレーションとレスが滞ってますが、すべて読んでます。
励みになります!

「善意」について考える。

現行の里親審査は「ザル」で、児童福祉法に抵触する前科がなく
生活保護を受けてなければ「希望すれば誰でもなれる」ため
虐待目的のエロ里親やサド里親、お金目当ての銭ゲバ里親が多数いるのが現実。
その手の確信犯的な悪質里親を排除すればイイのかって問題ではなく。
いわゆる「善意の里親」ってのも、かなり厄介な問題であると思うの。
本人は社会の善玉菌のほうに属してると信じ込んでるからこそ厄介きわまりない。
ちょっとツッツカレルとおもしろいくらい「ワタクシは自分を犠牲にしてイイコトしてるのにキー!!!」と
瞬間湯沸かし器みたいに沸騰して攻撃的になる特徴が共通して見られますです。

ヨーロッパの児童福祉先進国の現場では、慈善(チャリティー)やボランティアとの接触が
子どもの尊厳を傷つけ、自尊心を損ねると問題視されて
寄付やボランティアを受け入れない児童福祉施設が増えてるの。
ヨーロッパの児童福祉の現場は質量ともに高水準な人的資源が投入され
ボランティア──シロートの善意──をアテにしないでやっていける環境が整ってるから
わが国の児童福祉のお粗末な現状と比較するのもナンセンスだけど。
ヨーロッパにおける「社会的養護」が里親制度からグループホームへ移行してる理由は
「里親家庭は虐待が多くて危険きわまりない」ってのが最大の原因だけど
「シロートの善意は子どもに良い影響を与えない、むしろ毒」って理由もあるの。

里親の家にいた頃、鉛筆やノートがなくなって新しいモノが必要なのに
なかなか里親に言い出せなくて、短い鉛筆をテープでくっつけてギリギリまで使おうとした気持ち。
勇気をふりしぼって里親に言って、新しいモノを出してもらう時の、申し訳ないようなみじめな気持ち。
持ってるモノがビンボー臭いと同級生にからかわれるより
学校で必要なモノを里親に「買って」と言えなくて「忘れ物をした」として教師に怒られるより
「里親に用意してもらうコト」のほうが、私には「苦痛」だったの。

初代タイガーマスク──4万円もするランドセルを匿名でそっと贈った──は感銘を受けたけど
そのあとの一連の騒動──商店の不良在庫処分としか思えない寄付行為や
子どもの小遣い程度の文房具を施設に届けてテレビに出て得意になってる青年を見て
元里子で要保護児童だった私は、ちょっとウンザリした気分にさせられたのは事実。

うちの親とは今はそれなりに良好な関係に落ち着いてますが
あまりお利口さんなヒトではなく、若い頃は衝突しまくりだったの。
私から見れば「絵に掻いたような理想的な家庭」に見えても
子どもが思春期になれば親と衝突するのはアタリマエなのに
長年はなればなれで暮らした親子なら、なおさら衝突は激しくなる。
私も成長したけど、親のほうも私との衝突を経験して少しは丸くなったみたいで
親子の衝突は、おたがいが成長して絆を深めるための試練なのかなと思ったり。

今になってみれば笑えるケド、当時は怒り炸裂だった事件がありまして。
私の勤める会社は繁忙期になると労働基準法なんてあってないよなモンで
休みなしの3週間連続勤務とかで体調を崩したりしてました。
ひさしぶりの休日、自宅で寝くさってると会社から電話があり
出たくなかったので出なかったら上司がうちの親に電話をしてしまい
(里親宅で育ったコトは会社には隠してるので、上司は知りません)
電話に出た親が用件を聞くと「今から出勤してほしい」とのこと。
親は「うちの娘をよくもコキ使いやがって!」と怒って電話を切ったのでした。

翌日なにも知らずに会社に行って、その話を聞かされた私は
米ツキバッタのようにペコペコ頭を下げ、その夜は親と大ゲンカするのですが
その時は頭が沸騰して、親子関係に亀裂が入る深刻な「事件」に思えても
数年たった今は笑い話です。

笑い話になったのは、そこに疑いようもない「愛情」があったからに思うんですわ。
親の愛情は、ときに親バカ度が過ぎてたり、ときに理屈が破綻してたり、
ときに「エコヒイキ」にも似た「執着」のようなカタチで表出するコトがあります。
そして「うちのグラジオラスじゃないとダメ!他の子じゃダメ!」と
対象を「うちの子」に限定して発動するモノでもあります。
親の愛情は、平等にわけへだてなく注がれる類のモノではなく
ましてや「善意」や「社会貢献したい心」から生まれるモノでもない。

里親は「里親制度のイイトコロ」として「愛情豊かな養育環境」とやらを上げるけど
高きところから低きへと注がれる「善意」によって提供される「家庭的な環境」と
「親がわが子によせる愛情」がコアとなる「本物の家庭」は別モノってコト。

親の「執着」にも似た、「うちの子じゃないとダメ!」的な
親バカ的で、エコヒイキのカタマリのような「親の愛情」の中で
子どもは安心してワガママを言ったり、甘えたり、反抗したり、ぶつかりあい、
思春期になれば、ひとりで大きくなったような顔をして親に悪態をついたりする。
それが子どもの「健全な成長」だと思ったりします。

まだ未整理ですが、思ってるコトをつらつら書いてみました。

児童福祉法で定める「要保護児童」には「社会的養護」が提供されます。
社会的養護の2本柱は「児童養護施設」と「里親制度」です。
ほかにもイロイロありますが、大多数が「施設」か「里親」の下で育つと考えてください。

「養子縁組」は「社会的養護」ではありません
親に育てられない子どもを「家族」として「家庭」に迎え入れる制度です。
「法的な親子関係で結ばれた家族」と「家庭そのもの」を与える制度です。

それに対して「里親制度」は、児童養護施設の代替制度です
社会的養護の一形態としての「家庭的養育環境」期間限定で提供する制度です。
子どもが18歳になれば打ち切られる「公共の福祉サービス」です。
「公共の福祉サービスとして提供される家庭的養育環境」と「家庭そのもの」は別モノです。
「ホンモノのイチゴ」と「イチゴ味のチューインガム」が違うくらいに違います。

養子縁組で子どもを迎えた親は、普通の家庭と同じように私費で子どもを育てます。
里親は、里子にかかる医療費や学費などの必要経費はほぼ全額支給(免除)され
それとは別枠で、里親に年200万以上の非課税所得が支給されます。
里親に、里子に対する「親権=親としての責任」はなく、いつでも返品自由です。
里親家庭を「たらいまわし」にされる児童は少なくありません。
里子が18歳になれば、里親の家を出て自立しなければなりませんが
自立する里子のアパート契約や就職の「保証人」になるのは、ほとんどが実親です。[*1]
全国里親会は「里子の保証人になる危険」を主張し、ほとんどの里親は里子の保証人になりません
18歳以降も親子関係が継続する「養子縁組」とは根本的に異なります。

また、児童養護施設にいる児童の約半数が「実親による虐待」で保護された児童ですが
養育里親には「虐待で保護された児童=被虐待児」は委託されません。
「被虐待児」を預かる資格があるのは、ほんの少数の「専門里親」だけです。
里親制度被虐待児の受け皿にはなりません

以前からの読者の方は「またかよ」ってカンジと思いますが
あたらしい読者の方の中にはご存じない方もおられると思うので
再度しつこく説明させていただきました。

里親の中には「うちの里子は被虐待児♪障害児♪」と主張される方がいますが
里親が「虐待」とか「障害」って言葉を口にしたら要注意です。[*2]

私たちは実親に虐待された経験はありませんし、ハッキリそう言ってます。
しかし、ある里親団体の代表者とソウルメイト集団は[*3]
彼らのサイトで私たちを「被虐待児」に仕立て上げてくれました
「自分を虐待した実親と向き合わず、里親に八つ当たりしてる」とか言ってました。
私と実親が親子関係の再構築にどれほど莫大なエネルギーと時間を費やし
たがいに傷つき傷つけあい涙を流したか知らないクセに、大きなお世話です。
里親なんて里子と実親の関係を悪化させるだけで支援もしないクセに
私と実親の関係にとやかく口を挟まないでほしいモノです。

また最近では『はばたけ!養護施設出身者』の管理人・たまさんのことも
「養父母に虐待されて施設に入った」とか真っ赤なウソで被虐待児に仕立て上げたようです。
たまさんは養父母に虐待された経験はなく、ご本人もハッキリ断言されてます。

このように里親側は都合が悪くなると、相手を「被虐待児」に仕立て上げる傾向があるようです。
スカンクが危機に直面すると放屁するみたいな現象でしょうか?
よっぽど被虐待児がお嫌いなようです。
言葉巧みに「里親を批判するのは、すべからく被虐待児である。
被虐待児は愛着障害でひねくれてるから、里親の愛情が伝わらないのである。
里親は悪くないのである。里子が悪いのである」ってロジックを展開します。
もしくは「被虐待児は虚言癖があるから信用しないでね」ってコトだと思います。

たまさんや私たちは、根も葉もない流言に対して「申し開き」できます。
しかし、このブログを読んでない方は、彼らの「作話」を信じるでしょう。
彼らに現在進行形で預けられてる里子さんは一切「申し開き」できないでしょう。
真っ赤なウソでも、大声で何度もくりかえし叫びつづければ、多くの人の耳に届きます。
その中には、ご自分の目と耳で「真実」を確かめることもなくウソを真に受ける人がいます。
真っ赤なウソでも信じる者が多ければ、まことしやかに「真実」として動きはじめます。
それこそが彼らの「狙い」です。

実際、彼らの作話を真に受けて「児童養護施設は虞犯少年だらけのDQN集団」
「施設にいる児童は犯罪者」などというトンデモ話がTwitterで広く拡散されました。

私も里親宅にいた頃、このような偏見をもってました。
里親に「施設はヒドイ」と吹きこまれ、彼らの思いどおりにならないと「施設に入れる」と脅されて育ったからです。
しかし施設出身者の生の声にふれる機会を経て、軌道修正できました。
今は虞犯少年の療育は「児童自立支援施設」の領域であると知ってます。
「児童養護施設」で問題を起こした児童は「児童自立支援施設」に送致されるコトを知ってます。

しかし多くの方が「真っ赤なウソ」を信じた結果、このトンデモ話がまことしやかに拡散しました。
拡散主が児童ポルノを愛好する層に影響力のある人物だったようで[*4]
この「トンデモ話」が「信憑性のある話」として、たちまちのうちに拡散したようです。

私は元里子ですが、児童養護施設で育った可能性もあります。
施設と里親宅と育った環境は違いますが、おなじ「元要保護児童」として
児童養護施設にいる子どもたちに対する偏見を煽る行為は許せません。

私は里親制度は白紙撤回すべきと思ってますが、施設をヒイキするつもりもサラサラありません。
施設──とくに大舎制──が抱えやすい問題は認識してるつもりです。
それを「ひた隠す」つもりもないし、世間の目をそらすために「ウソ」で対抗するつもりもありません。

なぜなら私の関心は「要保護児童の利益」が守られるコトだからです。
子どもの利益を損なう問題は、施設だろうが里親だろうが、おなじように問題視します。
どちらか片方に感情的に肩入れして「敵」を不利にするために「作話」をデッチあげたりしません。
「味方」を庇うために「現実」をスルーしたり「緘口令」を発動するつもりもありません。
そんなクダラナイ活動に血道を上げる方々は「子どもの利益」よりも「里親の利益」のほうが大事なのでしょう。

ネットの上には、匿名だからこそ語られる「真実」があります。
しかし「無責任な流言」や「真っ赤なウソ」も多々あります。
(このブログだって、真っ赤なウソかも知れません。)
匿名だからこそ語られる真実と、匿名を隠れ蓑にした無責任な流言、
それを見きわめられる「眼」を養ってほしいと思います。
事実は事実として、ご自分の目で「現実」を見て確かめてほしいと思います。
偏見に目を曇らせるコトも、美化するコトもなく、ありのままに。



[*1]
自立後、実親を頼れない元里子は、ホームレスになってしまう者もいます。
違法な風俗(未成年を雇うのは違法です)や裏社会に入ってしまう者もいます。
これは里親制度が内包する非常に大きな問題であると思いますが
不思議なことに里親らが問題視しないので「問題」として取り上げられません。

[*2]
里親制度の七不思議に、里親委託された児童の「障害率が跳ね上がる」謎があります。
厚生労働省が調査して発表してる数値より「里親の自己申告アンケート」のほうが障害率が高いのです。

2歳以下の乳幼児の里親委託が実質ほとんど行われてないのは
「3歳前後にならないと障害の有無がわからない」から。
児童相談所の職員が「乳児を里親に委託しても、障害があるとわかると返品する里親がいて、
かえって子どもを傷つけるから」と述べておられるように
障害の有無を慎重に見きわめてから、里親に委託してるコトがわかります。

里親たちは「あとから障害がわかった」と言い訳してるようですが
それなら里親委託されない施設児童の障害率も、同じように跳ね上がるハズです。
しかし、専門家によって「障害の有無を見きわめられて」から委託された里子たちは
施設に残った児童より「里親の家で障害児になる率が高い」のですわ。
ま、この統計は里親の「自己申告」なので、里子の実際の障害率は闇の中ですケド。

発達障害や知的障害は器質性(生まれつきの障害)で治りませんが
情緒障害は「環境の障害」で「良い環境におくと改善する」モノであります。
里親たちが大好きな里子の障害に「情緒障害(愛着障害」がありますが
3歳前後で里親委託された子どもが思春期になって自傷や不登校になったり
情緒障害になるのは、里親の養育に問題があるように思われ。
里親たちは口をそろえて「施設が悪い」「実親の家庭環境が悪い」と主張するケド
里子がなつかないのは「里子に障害があるから」とするオトナになつかない里子は
きわめて子供らしい素直な振る舞いをしてるだけに思うの。
実際「夫になついて私になつかない」といって幼児の直腸を引き裂くような女に
なつかなかった里子さんの「感性・情緒」は、とても健康で真っ当に成長してたと思うわ。
この里子さん、男里親や実親にはなついてたんだから
自閉症や愛着障害といった「養育者の愛情を受け止められない障害」があるとは思えないし。
里親の「なつかないと直腸を引き裂く人間性」を感じとって「警戒」するのは「当然」よ。
それを「里子に障害が!里親は大変な苦労をしてる!」とする里親団体の「感性」のほうが異常。

また情緒障害は「発達障害」や「知的障害」のような症状が出る場合もあり
その子どもが情緒障害か、真性の発達障害・知的障害か専門家でも判断できないと言われます。
(自閉症が「治った」なんてトンデモ話があるのは、そのためです。)
里親に育てられて知的障害と診断された方が、思春期に施設に措置されて
2年後にはIQが100まで回復して「治った」なんて笑えない話もあります。

[*3]
施設出身を自称して里親制度を推進する女性ソウルメイトさん(仮名)が、某サイトに足跡を残しました。
時を数日前後して、里親団体の代表者の男性が、某巨大掲示板に削除要請してIPを自爆しました。
里親団体代表のIPは、仮名ソウルメイトさんのIPと、まったく同一でした。
ちなみに仮名ソウルメイトさんは、里親団体代表のサイトの「共同管理人」でもありました。

仮名ソウルメイトさんは、たびたび「里子に対する辛辣な発言」や「里親を賛美する発言」をしてました。
「里親が言ったらマズイだろー」や「里親が自分で言ったら恥ずかしいだろー」な本音を代弁するかのように。

また仮名ソウルメイトさんは、『里親から里子への児童虐待』の千代子さんと
『里親団体による言葉狩り問題』サイト(里親側の抗議で閉鎖)の管理人さんと
私の3人が同一人物と思ってるようで、そうと決めつける発言をしてました。
訂正するのもバカバカしくなるような「はあ?」なカンチガイですが、あとになってみれば
「ご自分がゲスなコトやってるから、ヒトもおなじコトしてると思うのね」って思いました。

事実は「仮名ソウルメイトさんのIPと、里親団体代表のIPがおなじだった」というだけです。
それ以上は、ご想像におまかせします。
ネット上に「証拠」があがってますので、興味があれば検索してみてくださいです。

[*4]
児童ポルノやロリコンマンガの規制に反対する立場の方みたいです。
児童ポルノやロリコンマンガについてはよくわかりませんが
この方々「ロリコンマンガを持ってる人はキモチワルイ、犯罪者」といったら怒るでしょうね。
しかしロリコンマンガ愛好家に対する世間の多数派のイメージは「キモチワルイ、犯罪者」で
規制したい側は「世間のイメージ」を武器にしてる。
それとおなじコトを、ご自分も「施設児童」に対してやってるワケです。
それについて、いまのところ謝罪も訂正もないようです。
そんなダブルスタンダードな方がなにをいっても説得力ありません。
非の打ちどころがない完璧なロジックでキレイゴトを並べ立てても
ご自分の立場と擁護するモノを正当化する「詭弁」を弄んでるとしか見えません。

また「規制派より自分たちのほうが子どものコトを考えてる」そうで
それを証明するために児童福祉分野で活動する的なコトも言ってるようです。
「自己実現のために子どもを利用するオトナ」がこんな動機でも出来あがる恐怖。