親子分離の防止を最優先に

maron2009 による 6. マロンの場合 への投稿 (6. マロンの場合)

子供だった私が、国の保護下に入ったのは、
所謂「経済的な理由」です。

うちは、母子家庭でした。
母はパートを掛け持ちして、家計を支えていましたが、
バブル崩壊後の不況の中、母子家庭の世帯主が、
安定した定職と、充分な収入を得るのは、
難しい事だったと思います。

母は、大人になった私に、
当時、どれ程惨めな想いをしたか、
母親が子供を手放すと言う事は、
身が引き裂かれる程、辛い事であると、
話して聞かせました。

母は、苦労話をしたかったのではなく、
親子分離の際、母親が感じる辛さを語る事で、
私を想う彼女の気持ちを伝えようとしたのだろうと、
思います。

うちはかなり貧乏だったようですが、
不思議な事に、私の中では、
「貧しくて辛かった」
「惨めだった」
と言う記憶は、ありません。

確かに、贅沢な生活ではありませんでしたが、
その生活に、不満はありませんでした。

一晩だけ、電気を止められた事は覚えていますが、
懐中電灯と蝋燭を灯して、過ごした夜の事は、
私の中では【楽しい思い出】に分類されています。

蝋燭を灯し、食事をするのは、
誕生日かクリスマスのように思えて、
はしゃいでいた程です。

家庭が貧しかった事は、母が考えている程、
私には、辛い事ではありませんでした。

母と離れ離れになる事の方が、
何倍も辛い事でした。

私は、母が福祉の支援を受けず、
私を手放し、母一人で自立する道を選んだのは、
母の【プライド】の所為だと、思っていました。

しかし、後になって知った事ですが、
母は、役所に相談に行った事があるそうです。

福祉課の役人は、こう言ったそうです。

「子供を施設に入れて、働けばいいだろ」

これは、【母子家庭の自立支援】を謳い、
困った母親達の相談を受け付ける【窓口】の台詞です。

母は、私を預ける決意をしました。

但し、母が私の預け先に選んだのは、
児童養護施設ではなく、里親家庭でした。

母は、私が憎くて里親に預けたのではない事、
むしろ、その反対だと言う事は、理解しています。

しかし、母のこの選択を、私は長い間、恨みました。
時には、口に出して母を責め、母を罵り、
無駄に傷付け合いました。

母は、施設へのステレオタイプの偏見と、
里親への誤認識(里親サイドの宣伝を鵜呑みにした、
事実に反する思い込み)を、持っていました。

「もし」の話をしても、仕方ありませんが、
母が困り果てて、役所に相談した時、
親子分離を防ぐ為の支援を、受けられていたら・・・
と考えると、悔しさにも似た感情が、胸を塞ぎます。

親子分離は防げなかったとしても、
あの時、せめて、何も知らない母に、
【里親家庭の実態】を、教える人がいたら。

私のような目に遭う子供を、一人でも減らす為に、
【里親家庭の実態】を世間に訴え、
被害者を減らす努力を続けなければと思います。




追記(H22/9/14)
このような記事を書くと、
「親が一番と言う訳ではない」
と言う意見を戴く事と思います。

確かに、家庭で親に育てられても、
虐待や、不適切な養育を受け、苦しんでいる方が居るのは、
承知しています。

私は、何が何でも親元が良いと主張している訳ではなく、
虐待する親や、不適切な養育をする親からは、
子供は救出され、保護されるべきだと思います。

我が国の児童福祉政策の最大の問題は、
子供の気持ちを置き去りにして、
大人の意見【子供本人の意思を無視した措置】が、
押し付けられ、強制される事だと思います。

一番大事なのは、
【子供本人の気持ち】を尊重して、
一人一人のニーズに合ったケア、サポートが
提供される事だと思います。

【子供の気持ち】を尊重した結果が、
親子分離や、里親家庭への措置だとするならば、
それはそれで良いと思います。

但し、その際は、子供に、
里親制度についての正しい説明をして、
(養子縁組ではない事、
18歳で措置終了になる事、
里親に措置解除されて、返品される可能性がある事、
里親の私費で養われるのではなく、
十分な養育費が支給される事、
虐待や不適切養育を受ける危険性がある事)
子供が理解した上で、行われるべきです。

欧米では、里子となる児童に、
里親制度について、きちんと説明がなされ、
里子の権利を教えられます。

「あなたは、このように扱われる権利があります」
「このような扱いをされたら、不適切です」と、
日常生活の中の具体的な場面を例に上げて、
子供に分かり易いように、説明します。

もし、里親に虐待や、不適切な扱いをされた場合、
どうすれば良いのか、助けを求める方法も含めて、
きちんと子供に説明がなされるそうです。

コメント
  1. AYA-MAMA より:

    はじめまして。
    私は二人の子を持つ主婦です。
    二日かけて一気に全読させていただきました。

    娘の同級生のママさんが、里親さんをしています。実の娘さんと同級生で里子さんは学年違いですが、里子さんを交えてのお付き合いをさせてもらってます。

    里子さん一家とお付き合いするまで、恥ずかしながら、里子と養子の違いを知りませんでした。里親は、養子をもらった人をやわらかく表現する言葉と思ってました。
    里子ママさんは、里親制度の説明をしてくれましたが、「孤児は養子で、虐待やネグレクトで保護された子供は里子」というような説明でした。今となれば「は?」ですが、その時は何も知らず、私も他のママさんも彼女の説明に納得しました。金銭援助があることは、一言も言いませんでした。自分のお金で育ててるような言い方でした。

    里親ママさんは人当たりが良く、お付き合いを始めた頃はとても良い人に思えたのですが、最近になって彼女の言動におかしなものを感じ始めました。そんな時、ミクシィの里親コミュを見つけ、リンクをたどってこちらのブログを読ませていただきました。

    この夏、里親さん一家は韓国旅行に行き、当然里子さんも一緒に行ったと思ってましたが、どうも里子さん抜きで行かれたようです。その間、里子さんは施設に預けたそうです。
    ママさん「里子が来てから、うちの子にたくさん我慢させて、つらい思いをさせた。ひさしぶりに家族水入らずで・・」と言うのを聞いて、自分の耳を疑いました。「え?」の次の言葉が見つかりませんでした。

    うちも下の子が生まれてから、上の子にずいぶん我慢させたと思います。そのぶんお姉ちゃんのスキンシップやフォローは意識的にしてて、今後も大事にするつもりですが、下の子を抜きに旅行して「家族水入らず」なんて思えません。置いてきた子が心配なのと、罪悪感と後ろめたさで、旅行を楽しむ気分にはとてもなれないと思います。

    私には理解できないですが、里親さんには自然な感覚なんですかね?

  2. maron2009 より:

    AYA-MAMAさん、こんにちは。

    里親や里子経験者等の【当事者】や、
    この制度に興味を持って、調べている方でなければ、
    養子と里子を混同されている方は、多いと思います。
    その一因には、里親サイドが、
    何も知らない世間の皆さんに向けて、
    養子と里子を混同させる事を目的とした情報
    【虚偽ではないが、誤解や誤読を誘う情報】
    を、発信している事があると思います。

    里親制度は、施設と同じ【社会的養護】の一形態で、
    税金を使った、公共の福祉サービスです。
    児童に、社会的養護が提供される【場】が、
    施設か里親宅かの違いがあるだけです。

    親に恵まれない子供を【家族】として迎えるのは、
    現行制度では、養子縁組だけです。

    特別養子縁組は、戸籍に、実子と同様、
    「長男」「長女」と記載されるので、
    第三者が、戸籍謄本や住民票を見ても、
    養子である事が分からないよう、配慮がされています。
    (普通養子縁組は、続柄は【養子】と記載され、
    離縁が可能です。)

    家族旅行の間、里子さんを施設に預けたのは、
    レスパイト制度を利用したのだろうと思います。
    これは、里親の【有給休暇】のような制度です。

    レスパイトを利用して、里子さんを施設に預けて、
    家族水入れずで【家族旅行】をするのは、
    里親には、自然な感覚だと思います。

    むしろ、それを【問題視】する事の方が、
    「里親に認められた正当な権利だ!
    正当な権利を行使して、何が悪い!」
    「里子は問題児だから、育てるのは大変なんだ!
    里親は息抜きが必要なんだ!」
    と言う事になるでしょう。

    このケースのように、その家の子供としてではなく、
    あくまで【里子=預かりっ子】として扱われる【現実】と、
    その現実を隠して、対外的には「実子同然」と主張する
    里親家庭の【欺瞞】の中で、
    傷付く里子は多いと思います。

    子供の気持ち、痛みに、あまりに無頓着な里親が、多過ぎます。
    その里子さんの気持ちを考えると、胸が痛みます。

  3. お局様 より:

    AYA-MAMAさん
    酷いですね。
    里子を残して、海外旅行に行くなど考えられない行為です。
    それを当たり前に思う人が、育てていることに問題を感じます。

    子どもをもっと大切にしないと・・・
    児童養護の問題は、子どもの目線に立った施策でないからですよね。
    子どもにも、ある程度の年齢になると、どうしたいのか話せます。
    子どもに聞いてあげてほしいですね。
    マロンさんの主張通りの施策を一日も早くしていただきたいです。

  4. クローバー より:

    マロンさん、皆さん、こんばんは。

    マロンさんのお母様は、お仕事を掛け持ちされ、
    忙しく働いていらっしゃったのですね。

    それでも、幼少のマロンさんは、経済的な事も含め、
    特に不満は無かったとの事。

    きっと、お母様はお仕事で忙しい中でも、イライラや
    疲れを我が子に向けることなど無く、慈しんで子育て
    されていたのだと思います。
    お母様の愛情が感じられて、素敵だなぁと思いました。

    それに引き換え、私の場合は・・・
    お母さん同士の人間関係に巻き込まれたり、PTA
    活動が少し忙しくなってくると、途端に、心ここに
    あらず状態・・・娘にも、「お母さんこの頃、笑わないねぇ」
    と指摘される始末・・・(=_=)
    お恥ずかしい話しです。

    マロンさんが身をもって経験された、里親家庭の実態。
    その貴重なお話しを伺えたおかげで、私のまったく知らなかった
    不条理な世界を知ることができました。
    知るということは、立派な武器になると思います。
    人間、無知が一番怖いですから、これからもこちらで勉強させて
    頂きたいです。

  5. miyu より:

    まだ読んでいなかった過去文も読ませていただきました。
    酷い里親もいっぱいいるんですね。ほんと悲しいです。

    管理人さんのお母様はきっと優しい方で管理人さんのことを思って
    施設ではなく里親を選んだのですね。それなのに…。

    里親制度には未熟な部分があると感じます。
    里親は資格を必要する制度へ変更、虐待には厳しい処置、
    里子から里親に対する意見を定期的に聴取
    (定期的に医師が健康チャック…里親がいないところで)、
    手当ての使用申請提出、里子預金を作る義務等考えてみました。
    リンクの「里親から里子への児童虐待」も拝見しました。悲しいです。
    長々とすみません。

  6. maron2009 より:

    >クローバーさん

    片親家庭が、
    親子分離に追い込まれ易い理由に、
    親に働く意欲はあっても、
    子供を抱えて思うように働けない、
    と言う事が、あると思います。

    うちは、短い間ですが、
    母が夜、3時間程度のパートでしたが、
    就労した事がありました。

    夕方、保育園から帰ると、
    母は急いで夕食の支度をして、
    私をお風呂に入れ、着替えをさせて、
    慌ただしく出掛けて行きました。

    欧米の定義では、
    子供を一人で留守番させるだけで
    【虐待】になるそうですが・・・。

    ある日、私は寂しくて堪らず、
    家を出て、母を探しに行きました。
    探すと言っても、当てはありません。
    外は暗く、私は疲れて、
    道端にしゃがみ込んで泣きました。

    結局、交番に連れて行かれました。
    迎えに来た母が、
    警官に「何してるんだ!」と怒鳴られ、
    平謝りしていた姿を覚えています。

    そんな事があって、
    母は夜の仕事を辞めました。

    (後に、この話を里親にしたら、
    「子供を放置して、夜な夜な遊び歩いていた」
    と言う事にされて、吹聴されました。)

    働く意欲や能力はあるのに、
    親掛かりの子供を抱えている為、
    充分な収入を得られる程、働けない。
    その所為で、共に暮らす事を望んでいる親子が
    離れ離れになるのは、とても悲しい事だと思います。

    良く、完璧な親は居ないと言いますが、
    完璧でなくても良いと思いますよ。
    私が親の愛情を感じたのは、
    完璧とは程遠い、人間臭い所でした。

    大事なのは、捨てない事だと思います。

    お子さんからの御指摘を受け止め、
    相手を攻撃したり、
    自己正当化に躍起になる事無く、
    軌道修正出来るのは、素敵な事です。

    クローバーさんは、素敵なお母様ですよ。

  7. maron2009 より:

    >miyuさん

    グラジオラスさんへのコメントと併せて、
    拝見させて戴きました。

    歴史上のエピソードになりますが、
    マリ・アントワネットと、
    その息子、ルイ・シャルル(ルイ17世)を
    御存知でしょうか?

    ルイ16世の処刑後、ルイ・シャルルは、
    母、アントワネットから引き離されました。

    アントワネットは、とても愛情深い母親で、
    この母子の別れは、悲惨な物でした。
    息子を誰にも渡すまいと、
    必死に抵抗するアントワネットと、
    泣きながら母親にしがみつく彼を、
    力尽くで引き離したと、言われています。

    その後、彼は、共和派の町人に養育されました。

    親子分離の際は、しがみついて抵抗する程、
    母親への強い愛着を見せた王子ですが、
    数ヶ月後には、驚くような豹変を遂げます。

    アントワネットが、彼に性的な悪戯をした、
    彼女は彼に、近親相姦を強要したと告発。

    更に、アントワネットを「娼婦」と呼び、
    「あの娼婦は、まだ生きてやがるのか」等、
    証言をした記録が、残っています。

    彼の【証言】は、事実なのでしょうか?
    彼は、母親を憎んでいたのでしょうか?

    母親と引き離されて、僅か数ヶ月の間に、
    どんどん追い込まれて行った彼の気持ちが、
    私は、悲しい位、はっきりと分かります。

    miyuさんには、想像出来ますか?

    グラジオラスさんが(私もですが)
    何を危惧しているか、分かりますか?

    グラジオラスさんは、
    犠牲になる子供を出したくないからこそ
    (miyuさんにとっては)耳に痛い事を
    言っているのだと思います。

    「里親だから」嫌悪しているのではない事を、
    御理解戴ければと思います。

    グラジオラスさんもお尋ねになっていますが、
    miyuさんは【宇都宮事件を考える会】のサイトを、
    御覧になった事は、ありますか?

    (御存知なければ、「宇都宮事件を考える会」で
    検索して下さい。)

    あれを読んで、どう思われますか?
    miyuさんの御感想を、聞きたいです。

  8. miyu より:

    maronさん、コメント有難うございます。
    簡単にですが事件のことについてはもう一つの方にコメントしました。

    マリ・アントワネットと、
    その息子、ルイ・シャルル(ルイ17世)の話し知りませんでした。
    有難うございました。

    里子を育てるのは犠牲を生む…考えさせられました。
    別な方にも書きましたがこれを最後の書き込みにします。

  9. お局様 より:

    マロンさん

    コメントが長くなりますが、お許しくださいね。

    実は明治生まれの私の祖母は、小学一年生の時に「ここで、待っとき!」と母親に言われて…
    待ち続けたのです。
    幼い二人の妹の手を必死に握り締めて…
    その時のことは、年老いても忘れられないようでした。
    祖母の母親は、マロンさんのお母様のような人ではなく…
    屋敷も山も田畑も、全て売って、大金を独り占めにして、男と出て行ったのです。
    祖母の父親が亡くなった後でした。
    祖母の父親は、婿養子でした。
    財産は、「妻の不倫」を感じ取っていたようで、全て長女である祖母名義に変えていました。
    その祖母名義の財産を、母親は売ってしまったんです。
    出て行く前に、戸主を祖母に変えています。
    その当時は、6歳でも、母親が居ても戸主になれたのです。
    古い戸籍謄本によれば、「母ゆき隠居に付き」と記されていました。
    その届出も「母ゆき」が行ったことも記されています。

    祖母が「豆ご飯を食べる頃に、置いて行かれたんや…」と一度だけ話してくれました。
    私はその季節を知りました。
    家も失った姉妹には、帰るところが無かったんです。
    幸いなことに、母親を待ち続けている祖母たち姉妹を、村の人たちが気付いてくれて、分家に連れて行って下さいました。
    分家では、使用人としての暮らしが待っていました。
    小学一年生でしたが、一学期しか学校へは通えませんでした。
    その時代は、裕福な家の子どもしか通えなかったからです。
    親戚とはいえ、学校へは行かせてもらえなかったのです。
    祖母は82歳で亡くなりましたが、文字は「ひらがな」と「カタカナ」しか読み書きできませんでした。
    18歳で遅い所長を迎えたのも、満足な食事を与えてもらえなかったからだと思います。
    その後、和歌山を出て、大阪に住みました。(分家が決めた相手と結婚させられて、その夫とともに…)
    大阪で、実母に会ったんです。
    実母は、持って出た大金で、その時に一緒に行った男と会社を経営していました。再婚して…
    その実母の介護をしたんです。
    ある方から、「恨んだらアカン」と言われて…
    でも、無理をしていたのでしょうね。
    年老いて、「嫌やなぁ… 年取ったら顔が似てきた。」と言っていました。
    最後まで、本当は許したくなかった。
    許せなかった。
    そうではないかと思っています。

    里親も、親戚も、子どもにとって必ずしもいい所ではないと思います。
    祖母の時代と違って、今は施設がある。
    祖母も、まだ親戚に預けられたから、身体を売らなくて良かったのです。
    あの時代には身売りは当たり前でした。
    女の子は遊郭に売られた時代でしたから…
    祖母は、酷い目にあったのに、そのことで分家には感謝していました。

    マロンさんのお母様のような方だけでなく、障害者の母親に対する支援もありません。
    親への支援というのは、子育てに不可欠だと、障害者を育てて感じています。
    それは、お金だけではなく、精神的な面も当然ですが、含んでの支援です。
    そういう国になってほしいと願っています。

    このことをコメントに記させていただこうか、考えました。
    時間が要りました。

    私は、親に捨てられたこともなく育ちました。
    ですから、100%の理解は出来ないことと思います。
    ただ、理解したいと思っています。
    里親のことに関しては、友人たちに伝えたいと思っています。
    現状の里親制度を容認する気は全くありません。

    特別養子が一番ですが、現状ではお子さんの数が足りないと…
    知りませんでした。
    ありがとうございました。

    アメリカですが…
    不思議な国でして、戦争の相手国の孤児を養子にされています。
    里親ではありません。
    ユル・ブリンナーが引き取ったのは、ベトナム戦争の後の難民の子どもで、日本のお金持ちとは比べようもないお金持ちの方なので、心配いらなかったようです。
    太平洋戦争の後の日本の戦災孤児の方も、少ないですが、アメリカの方が養子にさて下さって、育ててくださっています。
    アメリカのご両親に感謝されています。
    今もアメリカで、会社を経営されています。
    全て、裕福な家庭です。
    海外の子どもを養子にしやすいということだけではないようです。
    戦争の責任を個人で取ってらっしゃるようにも思います。
    特に、ベトナム戦争はその側面が大きかったと思われます。
    本当に不思議な国です。

    長々と失礼しました。

  10. 匿名 より:

    一時期虐待がテレビ等で頻繁にニュースになっていた時、里親になれないか色々調べました、私は2人の娘を持つ
    母子家庭の母親です片親では里親にはとうていなれないとは思いながら施設等にも訪問しました、やはり無理でした
    施設にいるよりは片親でも一つの家庭で育てるほうが愛情を受けられていいと思うのですが…
    例えば父親(母親の彼氏)に虐待された子どもは男性が怖くなるので男性がいない家庭とかが良かったりしませんか?私は子ども2人とも重症ではないのですが、度々通院が必要で仕事が安定せず福祉のお世話になっています、こういう家庭に仕事と割り切って施設の子どもを育てさせるというのはどうでしょうか、子育てはできるのですから!施設にかかる費用より低くすむのではないのでしょうか?自慢じゃないですが娘2人とも凄くいい子に育っています

  11. gladiolus2009 より:

    >匿名さん

    残念ですが、今はどこの自治体でも里親が余っています。
    里親希望者に対して「里子になれる児童」が不足しており
    里親登録家庭の半数以上が「里子が委託されない」と愚痴ってる状態です。
    「余剰里親の失業対策」が里親団体の重要課題になってるのが現状です。

    これに対して里親側は「養子縁組里親が多く、養子にできない子どもは預からない」から
    「数値上は里親が余ってるように見えるだけだ」などと言い訳してるみたいですが
    約7千件の里親登録家庭のうち、養子縁組を希望する里親はたった1千件です。
    6千件以上が「仕事と割り切って」子どもを預かる「養育里親」です。

    里親が余ってる現状で里親になるハードルを下げる必要性は感じません。
    貧しい母子家庭の救済策として「仕事と割り切って」他人の子どもを預けるくらいなら
    母子家庭が親子分離しないで済むようにダイレクトに支援してほしいと思います。
    施設で暮らす子どもたちがそうなった原因の多くは「片親家庭の貧困」です。

    今は施設で暮らす子どもたちの半数が「親から虐待を受けた」と言われますが
    アメリカのミズーリ州の調査で、家庭における児童虐待の発生率は
    富裕層と貧困層では2百倍以上の格差があるというデータがあります。
    児童虐待の背景には貧困があります。
    お金欲しさに「仕事と割り切って」子どもを預かるような貧困家庭を里親にするのは反対です。

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